顔どころか、全身を真っ赤にさせて叫んだ蓮を一瞥して、ハオは妖艶に笑ってみせた。
「何って・・・・見たらわかるだろう・・・・・?」
「きっ・・・・貴様・・・・・!!」
 ハオは蓮が見ている前で、葉の首筋に舌を這わせた。蓮がその行為から目を離せないでいるのを認めると、繋がっている事を殊更強調するように腰を揺すり、葉に悲鳴になりそこねたような、掠れて引きつった息を吐き出させる。
「・・・・・・っぁ!」
「葉!! 貴様、葉を放せ!!」
 蓮は怒りに任せたまま駆け寄ると、ハオの胸倉を掴み上げた。ハオは蓮のその行為に、一瞬不快げに眉根を寄せたが、荒い息をついて息巻く蓮の様子を軽く仰け反ったまま見下ろして、嘲笑ってやる。
「何をそんなに怒っているんだい、道蓮? 今日というこの良き日に」
「良き日・・・・・? そんな事はどうでもいい、早く葉を解放しろ!」
「冗談。今日は僕が葉を手に入れた記念すべき日だ。葉を放すなんて・・・・考えられないな」
「何をふざけた事を・・・・!」
「ふざけてなんかいないさ」
 ハオは胸倉を掴み上げている蓮の手を振り解くと、反対に蓮の肩を掴み、己へと引き寄せた。額を合わせる程に顔を近づけさせると、嘲笑う表情のままに蓮の瞳を覗き込む。
「今日は特別だ。何だったら、お前にも葉を抱かせてやるよ?」
「なっ・・・・・・!?」
「僕は知っているんだよ、道蓮。お前の本当の気持ちを、ね」
「俺の気持ち・・・・だと?!」
「こうやって葉を抱いてみたい―――」
「ぅっ・・・・・・・ぁ・・・・・」
 言葉を続けながら、ハオは腰を揺らめかせる。ハオの楔を打ち込まれているままの葉は、その動きに再び掠れた悲鳴をあげた。大きく背を仰け反らせて、頭を振って涙を撒き散らし、拒絶を訴える。
 そんな葉に、ハオは内心目をみはった。体力はとっくに尽きたかと思っていたが、流石に蓮に見られていると思えば、最後の力も振り絞るか。
 もっともそんな葉の様に、蓮は固定されてしまったかのように視線を仰視させた。そんな蓮の様にハオは暗い笑みを浮かべる。
「こうやって葉を鳴かせてみたい―――」
 ハオは葉の胸の飾りを親指の腹で捏ねて押し潰した。その刺激に、葉は蓮が今まで聞いた事もないような響きの声で応える。
「・・・そう思った事が今まで一度もないだなんて・・・・・言わせないよ・・・・?」









「無垢」という名の「罪」(下)









 ハオの言葉に、蓮は身体の奥で大きく脈打つ音を聞いた。
 ハオに押さえつけられて、自分の知らない声で鳴き、自分の知らない痴態を見せつける葉に、抑え難い衝動が湧き起こる。もっともっと、自分の知らない葉の様を知りたい。自分もああして己のもので葉を貫き、思うまま鳴かせてみせたい。
「ふふ・・・図星だったわけだ。葉に寄って来る男って、大概お前と同類だったからな」
「くっ・・・・・!」
 唇を噛み締め、顔を背ける蓮に、ハオは声をたてて笑った。
「いいよ、今日だけは特別だ。お前の願いを叶えてやるよ」
「・・・・・・・・・・・」
「葉は今日から僕のものだ。明日からは口をきくにも僕の許可が必要になるよ? これが最後の好機ってやつかな」
「・・・・・勝手な・・・・事を・・・・・・・・」
「事実さ。さあ、どうする・・・・・?」
 ハオの問いに蓮は答えなかった。ただ半ば夢の中をさ迷うかのように呆然としたまま、ハオに組み敷かれて喘ぐ葉を見つめ―――手にしていたプレゼントの包みを、手近な机の上に置いた。恐る恐るといった様で手を伸ばし、葉の涙の跡も顕わな頬に手を添えた。
「れ・・・・蓮・・・・・・・・。や・・やめ・・・・おねが・・・・」
 掠れてほとんど聞き取れない声音で、葉が懇願する。その声すらも、蓮の心内をはやらせる。
「葉・・・・・・・」
「や・・・やだ・・・・・・んぅっ!」
蓮は葉が押さえてつけられている机の側面にまわると、身を乗り出し、ゆっくりと葉の唇に己のそれを重ねる。
 それを合図にしたように、ハオは再び腰の動きを再開させた。







 魚が水面を尾で叩く時のような音が静かな教室内に響いている。それに続いて、息苦しさに途切れそうな呼吸音と、くぐもった悲鳴が響く。
「ふっ・・・・・ぁ・・・・・・んぅ・・・・・・・!」
「葉・・・葉・・・・・・!」
「あぅ・・・・・っ・・・・・」
 いつも太陽の光を眩しく弾く葉の黒い瞳が、涙に曇って、煌く珠を流す様は、いつも以上に葉を美しく見せているように蓮は思えた。もはや顔を背けるだけの力も尽きたのか、それとも親友だと信じていた者にこんな行為を強いられているショックのせいか、葉は涙を零しながらもおとなしく蓮の口付けを受けとめている。
 そんな葉に、蓮はたまらなく満足感を覚える。そう、きっと自分はいつだって葉をこうしたかったのだ。優しい眼差しを涙に濡らし、微笑む唇を己のそれで塞ぎ、明るい笑い声を甘い悲鳴に変える。そう願った事など両手の指では足りないほどだ。
「っ・・・・・・ふ・・・・・・ぅ!」
 蓮は葉の歯列を無理矢理抉じ開けると、葉の口腔内に己の舌を含ませた。逃げようとする葉の舌を絡め取り、存分に嬲る。時折葉が喉を鳴らすのは、自分の流し込んだ蜜を必死で飲み込んでいるからだとわかり、嬉しさが込み上げてきた。もっと奥深くで交わりたくて、蓮は葉の項から手を差し入れて持ち上げ、自分へと近づけた。
「葉・・・・ああ・・・・・」
「う・・・・・んっ・・・・・・っ!!」
 もっと葉を味わいたい――― そう考えて蓮が更に奥まで舌を伸ばそうとすると、ハオにいきなり髪の毛を掴み上げられて、引き離された。
 突然の行為に、蓮は柳眉を逆立てて、ハオを睨みつける。
「何をする、貴様?!」
「お前、葉を窒息死させる気かい? 自分の行為に夢中になって葉を見てやれないなんて・・・・・・お子様だね」
「なっ・・・・・?!」
 ハオの言葉に慌てて葉を見やれば、どこか意識も定まらないまま、必死になって空気を貪っていた。咳き込んでは苦しげに息をついている。
「キスはもう止めな・・・・そのかわり・・・・・・・」
「んっ・・・・!」
 ハオは蓮が口付けに夢中になっている間、ずっと緩やかに葉の内を突き上げてた己のものを無造作に引き抜いた。葉が掠れた悲鳴をあげて身体を痙攣させる。それを見下ろして眺めると、ハオは葉の腕をとり上半身を引き起こした。自分に葉を凭れかからせると、ハオは手近にあったイスに座り、葉をくるりと半回転させた。自分の力では立つ事もできず、力なく背中を預けてくる葉の項に舌を這わせると、己のものの先端を葉の秘所に咥えさせ、そのまま膝の上に座らせる。
「やぁ・・・・あああっ―――!?」
 自重で先程とは比べるべくもない程深くにハオの熱を飲み込まされて、葉は目を見開いて断末魔のような悲鳴をあげた。
「ひっ・・・・うっ・・・・・ぁっ・・・・・・・?!」
「ふふ、葉、いい声で鳴くね、お前は」
「ぅ・・・・あ・・・・・っ!」
「ほら、何をしているんだい道蓮。ココ、しゃぶってやりなよ?」
 ハオは葉の反応し昂ぶっているものを指差して、にこやかに笑っている。
「あ・・・ああ・・・・・・」
「やっ・・・・!」
 ハオに促されるまま、蓮はどこか浮いたような足取りで葉の正面に跪くと、半ば震える手を差し出し、葉のものを口に咥えた。
「ひうっ・・・やあああっ!!!」
 生暖かい蓮の口腔に己のものを飲み込まれて、葉は頭を振った。目尻に浮かび上がっていた涙が珠になって零れ落ちる。
「んっ・・・・やっ・・・・・・ああっ・・・・!」
 蓮は葉の声に煽られるまま、口に含んだ葉のものに舌を這わせた。舐めしゃぶり、吸いつき、無茶苦茶に歯をたてる。その度に葉が鳴き声をあげるのを、耳の端で心地よく受け止めた。
「ふふ、そこならお前みたいに慣れてない奴でも、葉を感じさせてやる事ができるだろう。じゃあ、僕は・・・・」
「ひっ・・・・・!」
 ハオは葉の腰を掴んで固定すると、咥えさせていた己のものを動かし始めた。 内を掻き回すように楔を動かし、葉が反応を返す場所を探し出すと、重点的にそこを責め始める。
「ひぅっ・・・・・んっ・・・・やぁっ・・・・・・!」
 前と後ろを全く違う手管とリズムで責められて、葉は掠れた悲鳴をあげながら頭を振った。二人の容赦ない施しに、身体は痙攣を起こし始めている。
「――――――っ!!」
 蓮に咥えられたものの先端を噛まれ、葉は声にならない悲鳴をあげて、身体に溜まっていた熱を解放した。蓮がそれを何の躊躇いもなく飲み干すのを呆然と見やる。
「あれ、またいっちゃったの、葉」
 ハオはぐったりと自分に背中を預けて、荒い息をついている葉の赤く濡れた唇に、たまらない衝動を覚え、葉の顎をとると己の唇を重ねた。呼吸を整えるのを妨げられて、葉が顔を歪ませる。それに煽られるままハオは更に深く唇を合わせた。
「んぅっ・・・・・・・・ぁ・・・―――ひっ!」
 思うまま葉の口腔を犯すと、ハオは再び腰を突き上げ始めた。何度か大きく穿ち込むと、己の欲望を解放する。
 ずるりと葉から楔を抜き出すと、ハオは半ば意識を失っている葉の額に口付けた。それからまだどこか我を失ったかのように呆然としている蓮を見やって、あきれたように嘆息した。
「いつまでボーっとしているんだい、道蓮。最後まで葉を味わわなくていいのかい?」
「・・・・・最後・・・・・・・・・まで・・・・・・・?」
「そう。お前のもので、葉を存分に貫きたいんだろう?」
「葉を・・・・・・・・」
 ハオは葉の上半身を机に伏せさせると、双丘を左右に押し開いて蓮に見せた。先程までハオを飲み込まされていたそこは、収縮を繰り返し、その度にハオが放った白濁の液体を溢れさせている。溢れ落ちたものが伝い落ちる葉の内側の白い足に、蓮はごくりと喉を鳴らした。
「ほら、今なら僕のもので良く濡れていて、葉はたいして痛みを感じる事もない。お前みたいな初心者でも、葉を気持ち良くさせてやれるさ」
「俺でも・・・・・」
 蓮がゆっくりと歩み寄る。








 カチャリとベルトを外す音がして、葉は絶望の思いで涙に歪んだ視界を閉ざした。
 もう、何を言っても、蓮には届かないのだろう。どんなに懇願しても、ハオはこの行為を止めはしないのだろう。
「ふっ・・・・んあっ・・・・・・・!」
 熱く滾った蓮のものが押し当てられた。腰を掴み上げられ固定される。ゆっくりと自分の中に蓮が入ってくる。ハオが言った通り、もはや痛みなどほとんど感じなかった。ただ行為が進む分だけ、自分の中の何かが壊れていくような気がした。
 目を開いて見上げれば、ハオが笑って自分を見ている。いつもの優しい微笑で。ハオの笑みを見たくなくて、再び目を閉じる。
 口に何かを咥えさせられた。熱くて大きいもの。口内一杯に広がり、口の中に苦味が走る。
 ハオに前髪と後頭を掴まれて、顔を上下左右に動かされた。咥えさせられたハオのものが喉の奥を突いて、吐き気が込み上げる。
 吐き気を耐えている間にも、身のうちを引き裂くものの動きは一向に止まる気配を見せない。奥まで一息に貫かれ、際まで抜かれ、浅く、深く、幾度も内壁を擦られる。
「ふあっ・・・・・やっ・・・・・ああっ!」
 感じる部分を突かれて声を上げれば、蓮のものは更に動きを大きく早くし始めた。何度も何度も同じ場所を責め立てられて、快感を得ているのか、単に熱さを感じているのか、それすら自分で判断できなくなってしまった。
「葉・・・・葉・・・・・・!」
 蓮の動きが加速する。荒い息遣いと、どんどん大きくなっていく蓮のものに、解放が近いのだと感じた。うなじに生暖かいものが這わされる。ハオの舌だろうか。耳朶を舐められて身を捩ると、それに反応したように蓮が自分の中に熱を解放した。熱く迸るものが身体の内側の奥で広がっていく。
「あ・・・お・・・俺は・・・・・・」
 蓮の楔が引き抜かれた。うっすらと目を開けて見やれば、呆然と我を失ったまま、その場に座り込んでいる蓮の姿が見えた。
「どうしたんだい道蓮。今更後悔しているとか言うんじゃないだろうね?」
「お・・・俺は・・・・・葉・・・・・俺は・・・・」
 蓮の言葉の続きが聞きたくなくて、再び目を閉じた。そんな自分の様に、蓮は絶句したらしく、項垂れたようだった。
 ハオの動きも少しずつ早くなっていった。咥えさせられているものが熱く脈打ち、大きくなっていく。不意に口腔からハオのものが抜かれ、顔に暖かい粘液をかけられた。
「あ・・・・・・・・っ」
 頬や鼻筋を伝い落ちるものを、特に何も感じないまま、ゆっくりと目を開くと、ハオがいつもの優しい笑みを浮かべながら、それを指で拭ってくれた。
「綺麗だよ、葉。お前はやっぱり、こうして男に抱かれている時が一番綺麗・・・・。僕の見立てに間違いはなかったね」
 ハオに口付けられた。何度も角度を変えて、舌を絡まされて、ハオの唾液を嚥下させられる。
 抱き起こされると、衣服を整えられた。時折肌を撫でるハオの指に心地よさを感じながら、遠くなっていく意識を繋ぎ止める努力を葉は放棄した――――――。









「どうするのだ・・・・帰るのか?」
 ハオは葉を横抱きにすると、気を失ってしまった弟を愛しく想いながら、そっと涙の跡もあらわな頬に口付けた。それから教室を出ていこうとすると、のろのろと衣服を整えながらの蓮の言葉に足を止める。
「まさか」
「・・・・今日は誕生パーティーなのだろう?」
「らしいね」
「家の者が待っていよう」
「・・・・・そんな事は、僕には関係ないさ」
 ハオの言葉に蓮は眉根を寄せる。
「どこへ・・・・行くつもりだ」
「罪人は監獄に閉じ込めないとね」
「・・・・罪人・・・・・・?」
「『無垢』という『罪』で僕らを惑わせた―――大罪人がここにいるだろう?」
「葉の事か・・・・?」
 行為に疲れはてたためか、精神的にも肉体的にも傷ついて、昏々と眠る葉を見やり、蓮は溜息をついた。そんな葉の様にどこか充実感と満足感を覚えながら。
「きちんと『罪』に気づいてくれるまでは―――家には帰らせない。僕のものだって覚えさせるまでは―――誰にも会わせてやらない」
「・・・・・・・狂っているぞ、貴様・・・・・・」
「違うね。狂わされたのさ、僕も、そしてお前も」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
 ハオの言葉に蓮は押し黙った。確かに自分のまた、葉に狂わされた者の一人だったのだから。もう明日からは、葉と自分は親友ではなくなるのだ。親友という地位を捨ててまで得たこの時間に、いったいどれほどの価値があったのだろうか。
 何も言い返さなくなった蓮を一瞥すると、ハオは再び歩き出した。昇降口へと続く廊下を、葉を抱きながら無言で進んでいく。職員室の前を通り、階段に差し掛かると、不意に声をかけられた。
「どうした、麻倉兄。弟は?」
 クラブの指導帰りとおぼしき教諭が、バスケットボール片手に、葉の顔を覗きこんで尋ねてくる。
「・・・・・どうやら貧血を起こしたみたいです」
「貧血か、そりゃいかんな。保健室へ―――」
「いえ、このまま連れて帰りますから」
「そうか・・・・? 気をつけろよ?」
「はい。ありがとうございます」
 教諭と擦れ違いながら、ハオは笑う。弟を、葉を手に入れた暗い喜びに。
 今日から葉は自分だけのものだ。誰にも渡さない。これからはずっと葉と一緒だ。誰にも邪魔はさせないし、邪魔するものには容赦などしない。
「ふふ。さぁ帰ろうか、葉。お前を待つ監獄へ。まずは消毒しないとね―――」







END



鼻血!!(ブシュ―― ←逝け)
あわわああvすっごく興奮するお話です!
3Pですよ?3P!葉君ってば、ハオ様と蓮ぼっちゃまに犯されてますよv
シリアスな話しなのに、私のなかでは妄想するお話です!
その後、葉君はハオ様から消毒を受けたのでしょうね。
黴菌を取り除くってこですか・・・。ん?黴菌って、もしや・・あのお方のですか・・;;?
あう〜;蓮ぼっちゃまが罪人になってしまいました;でも、こういう蓮ぼっちゃまも大好きです!

アリア様、こんな素敵な小説どうも有り難うございますv
一生の宝にしますv(うふふふふv)←怖ひ;;






本・漫画・DVD・アニメ・家電・ゲーム | さまざまな報酬パターン | 共有エディタOverleaf
業界NO1のライブチャット | ライブチャット「BBchatTV」  無料お試し期間中で今だけお得に!
35000人以上の女性とライブチャット[BBchatTV] | 最新ニュース | Web検索 | ドメイン | 無料HPスペース