麻倉の使命なんか、関係ない。 オイラが、ハオを止めたいからあの場所へ向かったのに。 けっきょく、オイラのせいでハオは壊れてしまった。 ***************** 「葉君!!」 自分を慕う友達が呼ぶ。 助けにきてくれた、と喜んで。 悪いが・・・今の自分にそんな気はまったくない。 目的はただ一つなのだから。 「僕を見張っていたらしいよ?」 友情ってやつだね。 「ああ・・。」 「何の役にもたたないけど。」 ついこの前まで、あんなに優しかったハオの視線が今はとても冷たい。 まるで、自分の事を捕らえるような、その瞳に少し震えた。 「・・後はまかせとけ。」 精一杯の笑顔で、まん太にそう告げるとハオに近づく。 「後はまかせとけ、か・・。どうするつもりだい?」 「どうやら、戦いは避けられないようだな・・。」 「ああ。」 どうして、どいつもこいつも、ハオを「倒す」事しか考えないのだろう。 ハオからしてみれば、自分も「倒しにきた」一人なのだろうが。 「それは、どうかな。君達じゃ、僕の相手にはならないだろう?」 炎が辺り一面に巻き上がる。 目を開けると、S・O・Fに捕まったシルバとカリムの姿が見えた。 「シルバ、カリム!」 「ちょうどいい。こいつら、邪魔だよな。・・・潰しちゃおう。」 痛みから、発せられた二人の悲鳴が葉の怒りを呼び覚ます。 瞬時にオーバーソウルすると、S・O・Fの手を切った。 「邪魔すんなよ。とるに足らない命だろ。」 「・・・ハオォ!」 「そうこなくっちゃ。」 二人の剣が重なる。 狂気の笑みを浮かべ、葉に剣を振りかざす。 その力に手加減は一切ない。 「わかるだろう?力の差がありすぎるんだ・・。それでも、何とかなる、そう思ってるんだろう?」 ハオの容赦ない攻撃に耐えながら、答える。 どこか、悲しげに。 「わ、わりぃか・・・。」 「ああ・・。気分が悪い。」 葉の体を思い切り、蹴ると軽々と葉はとんだ。 倒れている葉に近づくと、眺めながらその剣の先を向ける。 「まずは、一回目。これから、何回死ぬのかな・・。」 「好きに・・・しろよ・・!」 たぶん、どうあがいても自分はハオにかなわない。 ただ、ハオを煽るだけ。 けれども・・適わないとわかっていても・・葉はハオを止めたかった。 近くにいながら、ハオを支えてやれなかった自分への戒めとしても・・・。 「うあぁ!」 何度、立ち向かっても倒されるだけ。 「二回目だ。さて、三回目はどうやってあの世へ送ってやろうかな?」 「・・・っ・・」 葉の元へしゃがみこむと腕をつかむ。 「お前のその顔・・・そそられる。」 「・・っ・・ぁ・・。」 ぎりぎりと、腕を握られて葉の顔が苦痛に歪む。 「本当に・・・抱きたくなるよ・・・。」 「・・っ!?」 ぐっと抱き寄せて、自分の方に葉を向かせる。 呆然とする葉を無視して、服に手をかける。 「・・っ!・・や、やめっ・・」 抵抗する葉の唇を自分のソレで塞ぐ。 葉の口からは、くぐもった悲鳴が漏れていく。 「・・ん・・ふ・・ぅ・・。」 感情的なものか、生理的なものかは、分からないが葉の目からは涙が溢れた。 限界らしく、ぎゅうっとマントのすそを握ってくる。 それに気づき、唇を開放してやった。 だが、ハオの行為がやむ気配はない。 「みんな、いるんよっ・・!?」 「関係ないよ。」 葉の服を肌蹴させると胸の飾りを口に含み、転がし始めた―――。 「・・んっ・・ふぁ・・。」 まん太達に、自分の乱れた姿を見せない為に必死で声を抑えようとするが体の熱はだんだんあがっていく。 「・・ひぁ・・ぅ・・。」 「素直に声だせばいいのに。お前の乱れた姿、みんなに見せてやりなよ。」 こんな事を言いながらも、決して行為は中断しない。 片方の飾りは舌でしつこく転がし、もう片方は指で摘み上げる。 「っ!・・やぁっ・・」 「葉はやらしい子だねぇ・・。シルバ達も、そうやって誘ってるの?」 「ち、ちがっ・・・アッ・・。」 どうすれば、いいのかが自分でも分からずに涙が止め処なく溢れる。 それに気づくと、舌で救うように舐めとってやる。 「・・もう・・っ・・やめ・・てぇ・・!」 葉の言葉を半ば無視すると、下の服にも手をかける。 「嫌なの?ココは、こんなに蕩けているのに、さ。」 熱く、蕩けてきている葉自身をぎゅっと握る。 気持ちと反して、体が反応してしまうのを。どうしてもとめる事ができない。 まるで、弓のように葉の体はビクンと快楽を示した。 「ほら、やっぱり気持ちいいんじゃないか。」 「・・ア・・アッ!・・ふぁ・・。」 擦るように、葉自身を刺激する。 「んっ・・!ふぅ・・・」 ハオが自分を何の為に抱いているのかが分からない。 理性を全く残さず、ハオの瞳は自分を映している。 「ほら・・・ココ、もうこんなになってる・・・。」 「・・ひあっ・・!?・・や・・ん・・。」 「ア・やめ・・やだ・・ハオ・・っ」 「イきそうなんだろ?いいよ?」 葉自身を刺激しげきしていた手を早める。 「っん・・な・・強く・・っ!」 強く扱くと、あっけなく葉は果てた。 「くすっ・・。 相変わらず感じやすいね。」 意識が朦朧としているのか、葉の瞳の焦点があっていない。 うつろな表情の葉の腰を掴むと熱くなった自身をあてがう。 「ひゃっ!?」 まだ充分にならしていない葉の秘部はきつい。 「・・っあ・・いたっ・・。」 「葉がいけないんだよ?僕より仲間を選んだりするから。」 悲痛の声をあげる葉の髪を引っ張る用に掴み上げる。 「・・っ・・ぅぁ・・。」 自身をぎりぎりまで、引き抜き貫く。 「・・っん・・ん・・ッ!」 「痛い?でも大丈夫。すぐに、よくなるから・・。」 痛みからか、快楽からか分からない葉の声が辺りに響く。 「んっく・・ふあっ・・!」 葉がまた果てるより先にハオが欲望を吐き出した。 「まだ、終わらせないよ?」 葉自身を手で包み込むと口内に招き入れる。 「・・っふ・・あん・・!」 先端を舌の先で潰すように刺激する。 葉が素直に反応を示す事に微笑む。 「ココ、もうこんなになってるよ?葉。」 「・・いわ・・なっ・・んっ・・。」 「やっぱり、やらしいよね、葉って・・。」 「ち・・違っ・・んくっ・・。」 止めさせようと葉が伸ばした手を制止すると再び愛撫を再開する。 「・アッ・・ぁん・・ふ・ぅ・・。」 根元から先端まで、しつこく舐め上げる。 「やっ・・イっちゃ・・う!」 「だめ。イかせない。」 「ひゃぅっ・・!」 根元をぎゅっとつかみ、葉が達せないようにする。 「ハオ・・ッ手・・はずしてぇ・・!」 「どうしようかな・・・。」 「・・お願いッ・・!」 恥ずかしさに顔を更に紅潮させながら、涙目でハオに強請る。 「あいつら、お前のその姿見て、いったいどう思っているんだろうね・・。」 「・・・ッ!///」 「イきたいんだったら・・・お強請り、もっとしてみてよ。」 「そ、そんなこと・・・できんっ!」 「何で?さっきは、あんなに素直だったのに。」 「・・もう・・はやく!」 何を言っているのかが、分かっているにも関わらず葉に聞く。 「くすっ・・・・何?」 「わかってる・・くせにっ・・!・・早く、挿れてよぉ・・!」 「じゃあ・・挿れてあげる・・v」 再び、葉の秘部に自身をあてがうと、ゆっくり挿れていく。 「・・っん・・んくぅ・・。」 「葉・・力抜け・・。」 「・・むりっ・・わかんない・・っ!」 喘ぐ葉の背中に口付けると力がフッと抜けた。 その瞬間を見逃さず、一気に貫く。 「っああ・・!ふぁっ・・ん・。」 「気持ちイイ?」 「・・ぅ・・ん・・ふっ・・。」 汗ばんだ葉の肌。 透き通るように、ほんのり色づいた白い肌。 葉の全てを壊したい。 跡形もなく。 こう思う自分は壊れているのだろうか。 構わない。壊れていようが。 葉を手に入れられれば・・・・・・・どうなろうとも・・。 「やあああああああっ・・・!」 ハオと、ほぼ同時に欲望を出し、葉は果てた。 気を失い、倒れている葉の髪を撫でてやる。 「・・・ん・・・。」 「・・・こんな事で気ぃ失っちゃうなんて・・・ちっちぇえなあ・・。」 葉の衣服を元通りに着付けさせると、頬に口付ける。 「お前なんて・・・・・・・・・・・僕には・・・・・。」 「いらないんだ。」 心の欠片は、一度壊れたら戻ることはない――――――――――? 「葉は必要ないんだ。」 僕は、一人でも生きていけるから。 「こんな奴が僕の半身かと思うと気分が悪い。」 愛なんて不必要だから。 大切なものは全て全て・・・・・奪ってやりたい。 僕をこの世から、抹殺しようとする、お前らの一番大事なものを・・。 「だから・・・・・・・・・。」 ぎりりっと葉の髪を掴みあげ、微笑む。 狂気の笑みで。 仮面をかぶったような、その顔で。 すうっ、と手を葉の腹に運ぶ。 大切なものほど、奪ってやりたくなる・・・・・。 自分にとっても、大事なものだったのに・・・・? 手が次第に葉の中に納まっていく。 痛みのあまり、掠れた声がでる。 聞き取れないほどの、小さな声で。 これが、ハオの選んだ道ならば、喜んで、ついていこう。 自分はどうなろうと、構わないから・・・。 魂がぬけ、ハオの口から吸収されていく。 仲間たちも、その光景に目を見開く事しかできない。 完璧に吸収され、『麻倉 葉』という存在はいなくなった。 自分の犯した過ちにハオが涙を流すのは、すぐだろう。 この世で一番大切な物をこの手で壊してしまったことに涙を流すのは、いつだろう。 ココロノカケラハコナゴナニクダケタ―――――――――――――― 愛する人を・・・・・・・帰して・・・・・? end・・・・・・・? 花夜様から相互記念で頂いた、ハオ葉のアニメのパロ「永遠にサヨナラ」ですv |